3Dプリンターのインフィル設定|強度と印刷時間のバランスを取る方法

カテゴリ:3Dプリンター関連

インフィルの設定(充填率とパターン)次第で、作品の強度・重量・フィラメントの消費量・印刷時間が劇的に変化します。

3Dプリンターで造形する際、モデルの内部は完全にプラスチックで満たされているわけではありません。内部はメッシュ状の構造になっており、これを「インフィル(Infill / 充填)」と呼びます。

インフィルの設定(充填率パターン)次第で、作品の強度・重量・フィラメントの消費量・印刷時間が劇的に変化します。

この記事では、用途別に最適なインフィルパターンと密度の決め方を徹底解説します。

1. インフィル密度(Infill Density)の目安

インフィル密度(%)は、モデル内部をどれくらい樹脂で埋めるかを指定します。

💡 コツ:強度を上げたい時は「壁の厚さ(シェル)」を増やす!

強度を上げる際、インフィル密度を50%に引き上げるよりも、「壁(Perimeters / Wall Loops)の枚数を2枚から4枚に増やす」ほうが、材料消費を抑えつつ遥かに高い強度が発得られます。

2. 代表的なインフィルパターンの特徴と使い分け

スライサーには多数のパターンが用意されていますが、実用で覚えるべき代表的なパターンは以下の4つです。

① Gyroid(ジャイロイド)— 【最強・迷ったらこれ!】

三次元の滑らかな曲面で構成された立体構造です。

② Grid / Rectilinear(格子 / 直線)— 【高速・標準】

直交する格子状のパターンです。

③ Honeycomb / 3D Honeycomb(ハチノス状)— 【高剛性・美観】

六角形のハチの巣構造です。

④ Adaptive / Lightning(ライトニング)— 【超高速・材料節約】

モデルの天井(Top Solid Layer)付近だけに木の枝のようにインフィルを集中させ、底部はほぼ空洞にするスマートなパターンです。

3. 用途別!インフィル設定のおすすめ組み合わせ

用途推奨インフィルパターン充填率(Density)壁枚数(Walls)
置物・フィギュアLightning または Grid5% 〜 10%2枚
日常の生活雑貨・ケースGyroid または Grid15%2〜3枚
DIY工具・フック・ブラケットGyroid25% 〜 30%4枚
ネジ・ボルト・機械パーツGyroid50% 〜 100%5枚以上

4. まとめ

インフィル設定の極意は以下の通りです。

  1. 基本のパターンは「Gyroid(ジャイロイド)」を選んでおけば間違いなし!
  2. 普段使いは15%で十分。
  3. 強度を出したい時は、インフィル率を上げるのではなく「壁の数(ウォール)」を3〜4枚に増やす
  4. 時間短縮・節約したい置物は「Lightning(ライトニング)」を活用する。

これらを使い分けることで、壊れにくい頑丈なパーツを最短時間・最小コストで出力できるようになりますよ!

作業前に確認したいこと

温度・速度・寸法などの設定値は、機種、ノズル、フィラメント、使用環境で変わります。メーカーの取扱説明書とフィラメントの指定を優先し、変更は一度に一つずつ行って端材で確認してください。高温部・可動部・電装部に触れる作業は、必要に応じて電源を切り、十分に冷ましてから行います。

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