3Dプリント品の後処理|サンディング・塗装をきれいに仕上げる基本

カテゴリ:3Dプリンター関連

FDM方式の3Dプリンターで作った作品の表面には、どうしても特有の線状の筋「積層痕(せきそうこん)」が残ってしまいます。

FDM方式の3Dプリンターで作った作品の表面には、どうしても特有の線状の筋「積層痕(せきそうこん)」が残ってしまいます。

ディスプレイ用フィギュアや自作ガジェットのケースなど、「市販品のように表面をツルツルに仕上げたい」「綺麗なカラーで塗装したい」という場面がありますよね。

この記事では、3Dプリント品(PLA/PETG/ABS)の積層痕を消し、綺麗に塗装して仕上げるまでの完全ステップを解説します。

1. 表面仕上げに必要な道具と材料

3Dプリント品の後処理は、プラモデルの研磨と少しやり方が異なります。以下のツールを準備しましょう。

2. 積層痕を消す!研磨・後処理の4ステップ

ステップ1:粗削り(#240 〜 #400 耐水ペーパー)

まずは大きめの段差やサポート材の痕を削り落とします。

ステップ2:パテ埋め(深い隙間や気泡の補修)

目立つ傷や深い積層痕にはパテを使います。

ステップ3:サーフェイサー(プラサフ)の吹き付け

表面の微細なキズを埋め、塗装の発色を良くするための下地スプレーを吹き付けます。

  1. パーツから約20〜30cm離し、薄く2〜3回に分けてスプレーします。
  2. 乾くと表面がグレーや白の単色になり、削り残した積層痕(凹凸)がはっきりと見えるようになります。
  3. 気になる場所があれば、#800 〜 #1000 のペーパーで軽く水研ぎして整えます。

ステップ4:本塗装(缶スプレー or アクリル塗料)

サーフェイサーが完全に乾いたら、お好みの色で塗装します。

3. 【素材別】知っておきたい特殊仕上げテクニック

① ABS素材限定:「アセトン蒸気フュージング」

ABS樹脂は溶剤である「アセトン」に溶ける性質があります。

② UVレジン(コーティング剤)を塗る時短テク

研磨の手間を省きたい場合、表面に高粘度のUVレジン(または3Dプリント専用コート剤「Smooth-ON XTC-3D」)を筆で塗り、UVライトで硬化させる方法があります。 一発で積層痕の溝がレジンで埋まり、ツルツルの表面が得られます。

4. まとめ

3Dプリント品の仕上げ手順まとめ:

  1. #240〜#400 の耐水ペーパーで「水研ぎ」
  2. パテで大きな凹みを埋める
  3. プラサフを吹いて微小な傷をチェック&#800で整える
  4. 缶スプレーで薄く重ね塗り+クリア仕上げ

少し手間はかかりますが、後処理を行った作品は「本当に3Dプリンターで作ったの!?」と驚かれるほどハイクオリティに仕上がります。ぜひお気に入りの作品で挑戦してみてください!

作業前に確認したいこと

温度・速度・寸法などの設定値は、機種、ノズル、フィラメント、使用環境で変わります。メーカーの取扱説明書とフィラメントの指定を優先し、変更は一度に一つずつ行って端材で確認してください。高温部・可動部・電装部に触れる作業は、必要に応じて電源を切り、十分に冷ましてから行います。

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