3Dプリンターの1層目を密着させるコツ|確認する順番と対策

カテゴリ:3Dプリンター関連

【チェックリスト】

💡 この記事でわかること

1. なぜ1層目が重要なのか?

3Dプリントの土台となる1層目が密着していないと、途中でモデルが剥がれて「ラーメン(スパゲティ)状態」になったり、角が浮き上がる「反り」の原因になります。

2. 1層目をがっちり密着させる10のコツ

【チェックリスト】
[ ] 1. ビルドプレートの脱脂(IPA・中性洗剤)
[ ] 2. Zオフセットの微調整(潰れ具合の最適化)
[ ] 3. ベッド温度の最適化
[ ] 4. 1層目の印刷速度を下げる(15〜20mm/s)
[ ] 5. 1層目の冷却ファンをOFF
[ ] 6. 1層目の吐出量・ライン幅を増やす
[ ] 7. ブリム(Brim)の追加
[ ] 8. 定着補助剤(のり・スプレー)の活用
[ ] 9. オートベッドレベリング(ABL)の実施
[ ] 10. 室温・風対策(エアコン直風NG)

各コツのポイント解説

  1. プレート脱脂(最重要): 手の油分は大敵。IPA(イソプロピルアルコール)または食器用中性洗剤で丸洗いする。
  2. Zオフセット: 紙1枚の抵抗感。1層目が少し平らに押し潰される程度がベスト(丸い線のままだと高すぎる)。
  3. ベッド温度: 素材に合わせる(PLA: 60℃ / PETG: 70〜80℃ / ABS: 100〜110℃)。
  4. 低速印刷: 1層目だけスピードを15〜20mm/sに落とし、じっくり定着させる。
  5. ファンOFF: 1層目印刷時は冷却ファンを0%にし、 急冷による縮み・剥がれを防ぐ。
  6. ライン幅アップ: スライサー設定で1層目の「Line Width」を120%前後に広げ、接地面を増やす。
  7. ブリム(Brim): 接地面の周りに縁取り(スカート)をつけて剥がれを物理的に防ぐ。
  8. 定着補助剤: PEIプレートでも滑る場合は「スティックのり」や「3Dプリンター用スプレー」を薄く塗る。
  9. レベリング: 定期的にオートレベリングを実施し、歪みを補正する。
  10. 環境対策: 冬場の冷気やエアコンの風が直接当たると速攻で反るため、カバー等で風を遮断する。

作業前に確認したいこと

温度・速度・寸法などの設定値は、機種、ノズル、フィラメント、使用環境で変わります。メーカーの取扱説明書とフィラメントの指定を優先し、変更は一度に一つずつ行って端材で確認してください。高温部・可動部・電装部に触れる作業は、必要に応じて電源を切り、十分に冷ましてから行います。

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