【配線材・端子】電線の太さ(AWG規格)とコネクタ・ギボシの選び方完全ガイド

カテゴリ:電気工作関連

電子工作や車いじり、自作機器の組み立てで地味ながら最も重要なパーツが「配線材(電線)」「接続コネクタ・端子」です。「細すぎる線を使って線が熱で溶けた…」「ギボシ端子がすぐ抜けてショートした…」「AWG20って太いの?細いの?」と失敗した経験はありませんか?

この記事では、電線の太さ規格「AWG(アメリカンワイヤゲージ)」の早見表から、配線材の種類、ギボシ・WAGO・JSTコネクタの選び方・正しい圧着(かしめ)方法まで分かりやすく解説します!

配線材の太さ(AWG)とコネクタの選び方の図。AWG早見表(AWG14=太い/約15A、AWG18=中太/約10A、AWG22=標準/約5A、AWG26=細い/約2A、数字が小さいほど太い)と、コネクタ4種(ギボシ端子・WAGOコネクタ・JSTコネクタ・熱収縮ハンダコネクタ)、電工ペンチでの圧着(かしめ)を示す。
図:電線の太さ規格AWGの早見表(許容電流)と、代表的なコネクタ・端子4種、電工ペンチでの圧着(かしめ)。

1. 電線の太さ規格「AWG(アメリカンワイヤゲージ)」早見表

電子工作で使われる電線の太さは「AWG(エーダブルジー)何番」という規格で表されます。「数字が小さいほど太く、数字が大きいほど細い」 という点に注意してください。

AWG規格芯線外径 (約)許容電流の目安主な用途・使い分け
AWG 141.6 mm約 15 A ~ 20 A車載大電流電源、100V配線、大パワーモーター
AWG 181.0 mm約 7 A ~ 10 A12Vメイン電源ライン、LEDテープライト(大容量)
AWG 220.64 mm約 3 A ~ 5 A【DIY万能サイズ】 5V/12V中小型工作、モーター配線
AWG 260.40 mm約 1.5 A ~ 2 A信号線、センサ配線、基板内部配線
AWG 300.25 mm約 0.5 A 以下ラッピング配線、超小型精密工作
⚠️ 注意:許容電流を超える細い配線に大電流を流すと、電線自体が発熱して被覆ビニールが溶け、ショート火災の原因になります。迷ったらワンサイズ太い線を選びましょう。

2. 配線材の種類と使い分け(単線 vs 撚り線 vs シリコン線)

芯線の構造や被覆の素材によって扱いやすさが変わります。

配線材の種類特徴向き・不向き主な用途
① 単線 (Single Strand)銅線が1本の太い線。固くて形状を維持できる。◯ ブレッドボードに挿しやすい。
✕ 折れ曲げに弱く断線しやすい。
試作基板、ブレッドボードジャンパー線
② 撚り線 (Stranded)細い銅線が何本も束になっている。◯ 柔軟で屈曲に強い。
✕ 端面がバラけて挿しにくい。
通常の電子工作、可動部の配線
③ シリコン被覆線耐熱性に優れた柔軟なシリコンゴム被覆。非常に柔らかくハンダ熱で溶けない。
✕ 被覆が傷つきやすい。
【DIY超おすすめ】 3Dプリンター、ロボット

3. コネクタ・接続端子の種類比較表

配線同士を繋ぐための代表的なコネクタ・端子です。

コネクタの種類外観・特徴再取り外し主な用途
① ギボシ端子筒状の金具に電線をかしめて差し込む車載定番。12V電源配線、自動車・バイクDIY
② WAGO (ワゴ) コネクタ【ハンダ・圧着不要】 レバーを起こして線を挿しパチンと閉めるだけ。◯ (超簡単)AC100V屋内配線、分岐配線、DIY電源
③ JSTコネクタ (XH / PH)基板やバッテリーに接続するプラスチックハウジング。マイコン基板、3Dプリンター部品、リポ電池
④ 熱収縮ハンダコネクタ内部にハンダと熱収縮チューブが一体化。ライターで炙るだけでハンダ固定&防水。屋外配線、補修ハンダ

4. プロの仕上がり!電工ペンチを使った「かしめ(圧着)」の手順

ギボシ端子やかしめ端子を確実に取り付ける手順です。ラジオペンチで潰すだけだと引っ張られた時に抜けて事故になります。

                    【 正しいギボシ端子のかしめ構造 】

     [ 被覆部かしめ爪 ] ➔ 電線のビニール被覆をガッチリ抱え込んでストレス軽減
     [ 芯線部かしめ爪 ] ➔ 裸の銅線にめり込ませて通電確保

      ┌─┐     ┌─┐
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     │被覆│   │芯線│ ───── ( ギボシ先端 )
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       └───────┘

かしめ手順

  1. 被覆剥き:ワイヤーストリッパーで先端5mm程度の被覆を剥く。
  2. 端子のセット電工ペンチ の「圧着ダイス(ハート型のくぼみ)」に端子をセット。
  3. 芯線部のかしめ:爪が「ハート型」に折り込まれて銅線に食い込むようにかしめる。
  4. 被覆部のかしめ:後ろ側の大きい爪でビニール被覆をガッチリ固定する。
  5. 引っ張りテスト:指で強く引っ張っても抜けないか必ずチェック!

5. まとめ

  1. 配線の太さは「数字が小さいほど太い」! 12Vメインは「AWG18〜20」、信号線は「AWG24〜26」!
  2. ハンダ付け作業が多いなら熱で溶けない「シリコン被覆線」が超快適!
  3. 配線分岐や電源分配にはハンダ不要の「WAGOコネクタ」が最も手軽で安全!

適切な配線材とコネクタを選んで、見た目も美しく安全な回路を作りましょう!

安全上の注意

許容電流は電線の材質・長さ・周囲温度・束ね方・端子などで変わります。表の数値だけで決めず、部品メーカーの仕様を確認してください。この記事は低電圧DCの電子工作を対象とし、家庭用AC配線・屋内配線の接続や改造は扱いません。配線変更は電源を外して行い、圧着後は導通と引張強度を確認します。

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