【スイッチ】種類と選び方・正しい配線(ON-OFF/接点)完全ガイド
DIYや電子工作で回路の電源をON/OFFしたり、動作モードを切り替えたりする際に欠かせない「スイッチ」。「トグルスイッチ?ロッカースイッチ?」「端子が3本や6本あるけど、どれに繋げばいいの?」「COM・NO・NCって何?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、DIYで使われるスイッチの種類比較から、回路記号・動作方式(SPST/SPDT/DPDT)の違い、COM・NO・NC端子の正しいつなぎ方まで分かりやすく解説します!
1. DIYでよく使うスイッチの種類と特徴一覧
外観や操作方法によって用途が分かれます。
| スイッチの種類 | 外観・操作感 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| トグルスイッチ | 金属レバーをパチッと倒して切替。メカメカしい見た目。 | DIY電源スイッチ、制御パネル、自作ガジェット | カチッとした操作感が魅力。耐久性が高い。 |
| ロッカースイッチ | シーソーのように左右/上下を押して切替(「◯」「|」印)。 | 家電製品、自作PC電源、タップ | フラットなデザインで、パイロットランプ内蔵型もある。 |
| 押しボタンスイッチ | ボタンを押し込む動作。モーメンタリ/オルタネイトの2種。 | ドアホン、リセットボタン、ゲーム機パネル | 押している間だけONになるタイプ(モーメンタリ)が豊富。 |
| タクトスイッチ | 小さな4本足の超小型ボタン。基板に直接ハンダ付け。 | マイコン工作、基板入力、小型リモコン | ブレッドボードや電子工作の定番。 |
| マイクロスイッチ | 小さなレバーやピンが付いており、物体が触れるとカチッと反応。 | 3Dプリンターの端点検出(リミットスイッチ)、自動ドア | 物体の接触や位置検出に使われるセンサー的スイッチ。 |
2. スイッチの動作方式(オルタネイト vs モーメンタリ)
スイッチにはボタンを押した後の動きによって2つのタイプがあります。
- オルタネイト(オルタネイト形 / 保持形):1回押すと「ON」で固定され、もう1回押すと「OFF」に戻る。電源スイッチなどに使用。
- モーメンタリ(モーメンタリ形 / 自動復帰形):押している間だけ「ON」になり、手を離すとバネで自動的に「OFF」に戻る。ドアホンやリセットボタン、クラクションに使用。
3. 端子記号「COM・NO・NC」の意味と配線方法
切替スイッチ(3本足以上のスイッチ)には COM・NO・NC という刻印があります。
┌────────────────────────┐
│ NC (Normally Closed) │ ── 電源オフ時につながっている(常時閉)
│ COM (Common) │ ── 共通端子(電源などを入れる)
│ NO (Normally Open) │ ── ボタンを押した時につながる(常時開)
└────────────────────────┘
| 端子記号 | 名称 | 状態と動作 | つなぎ方・用途 |
|---|---|---|---|
| COM | 共通端子 (Common) | 常に回路の起点となる端子。 | 電源(+)や信号線の入力を接続します。 |
| NO | 常時開 (Normally Open) | 通常時は切れており、ボタンを押すとCOMとつながる。 | 「押したらON」にしたい通常の配線はCOMとNOに繋ぎます。 |
| NC | 常時閉 (Normally Closed) | 通常時はつながっており、ボタンを押すとCOMと切れる。 | 「押したらOFF(安全遮断)」にしたい場合(非常停止ボタンなど)はCOMとNCに繋ぎます。 |
4. 回路切り替えの極数と投数(SPST / SPDT / DPDT)
スイッチの仕様書に書かれている「SPST」や「DPDT」は、動かせる回路の数を表しています。
1. SPST (単極単投) ── [SW] ─── (単純なON/OFF。足2本)
2. SPDT (単極双投) ───┬─ (A回路へ)
└─ (B回路へ) (1つの電源をAかBに切り替える。足3本)
3. DPDT (双極双投) ─── 2つの独立した回路を同時に切替。
(プラスとマイナスを同時入れ替え ➔ モーター正逆転に使用! 足6本)
| 略称 | 日本語名 | 端子の数 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| SPST | Single Pole, Single Throw | 2本 | 電灯の単純なON/OFFスイッチ |
| SPDT | Single Pole, Double Throw | 3本 | 2つのLED(赤/緑)の点灯切替 |
| DPDT | Double Pole, Double Throw | 6本 | DCモーターの右回転・左回転切替(Hブリッジ手動化) |
5. スイッチ選びの注意点(AC/DC定格と許容電流)
スイッチには必ず「定格(最大電圧・電流)」が記載されています。
⚠️ 注意:「AC125V 6A」と書かれたスイッチを直流DC12Vで使う場合、アーク放電が消えにくいため直流DCでの許容電流はACの1/2〜1/5程度に低下します! DC12VやDC24Vの大電流(モーターやハイパワーLED)を動かす場合は、必ず「DC定格」が明記されたスイッチを選んでください。
6. まとめ
- 電源ON/OFFなら「オルタネイト」、押す時だけ動作なら「モーメンタリ」!
- 通常配線は「COM」と「NO」に繋げばOK!
- モーターの正逆転には足6本の「DPDTスイッチ」を使う!
適切なスイッチを選んで、操作感バツグンのDIY作品を作りましょう!
安全上の注意
端子配置・定格電圧・定格電流・接点方式は製品ごとに異なります。刻印とデータシートで確認し、テスターでの確認は電源を外して行います。この記事は低電圧DC向けです。家庭用AC電源や屋内配線の施工は扱わず、必要に応じて有資格者へ依頼してください。
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