スライド丁番の種類と35mmカップ穴のあけ方
収納家具の扉を表からすっきり仕上げられるスライド丁番。全かぶせ・半かぶせ・インセットの選び方、カップ穴の加工、取付後の調整を解説します。

3種類の使い分け
| 種類 | 扉の位置 | 向く場所 |
|---|---|---|
| 全かぶせ(フルオーバーレイ) | 側板の前面を扉が大きく覆う | キャビネットの端の1枚扉 |
| 半かぶせ | 中央の仕切り板を2枚の扉で共有する | 観音開きの中央部 |
| インセット | 扉が箱の内側へ収まる | 枠を見せる家具 |
全かぶせ(オーバーレイ)とインセットは別物です。丁番と座金の組合せを変えるため、扉の位置を決めてから購入します。
35mmカップ穴を開ける前に
DIY用のスライド丁番は35mmカップが一般的ですが、カップ径・必要深さ・端からの距離(K値)は製品によって異なります。35mmフォスナービットまたは丁番用座掘りビットを使い、購入する丁番の取付図を最優先にしてください。
- 扉の内側に中心位置を墨付けする。
- 端材で深さと位置を試す。
- ドリルガイドやボール盤で垂直を保ち、少しずつ掘る。
- カップ底を貫通させないよう、ストッパーまたは深さ確認を使う。
カップ穴は一度開けると戻せない
扉の厚み、丁番の指定深さ、ビス位置を端材で必ず確認します。薄い扉では貫通や表面の膨らみに注意し、フリーハンドで無理に掘り進めないでください。
取り付け後は3方向で調整
- 左右調整:扉どうしの隙間と重なりを整える。
- 前後調整:扉を本体へ寄せる・離す。
- 上下調整:座金側の固定位置で高さをそろえる。
扉を一度に完璧に合わせようとせず、左右・前後・上下を少しずつ調整して隙間をそろえます。
まとめ
- 扉の位置関係から全かぶせ・半かぶせ・インセットを選ぶ。
- カップ穴の寸法は丁番の取付図を優先し、端材で試す。
- 取付後は3方向調整で扉の隙間を整える。