トリマー・ルータービットの種類と選び方|丸面・面取り・溝掘りの基本
木材の角を丸める、溝を掘る、合板を面一にそろえる。トリマー・ルーターはビットを替えるだけで加工の幅が広がります。まずそろえたい種類と、失敗を防ぐ基本をまとめました。

最初に確認する軸径(シャンク径)
ビットは刃先の形だけでなく、軸径がトリマーのコレットチャックに合う必要があります。一般的な小型トリマーでは6mm軸が多く、海外製ビットには6.35mm(1/4インチ)もあります。数字が近くても別規格なので、無理に差し込まず、工具の取扱説明書と対応コレットを確認してください。
| ビット | 主な用途 | 初心者の使いどころ |
|---|---|---|
| 丸面(ボーズ面) | 角をR状に丸める | 天板・棚板・手で触れる角 |
| 45度面取り | 角を斜めに落とす | 箱物・扉をシャープに仕上げる |
| 目地払い | ベアリングで型に沿って削る | 合板のはみ出し・テンプレート加工 |
| ストレート | 溝掘り・欠き取り | 棚板の溝、背板の溝 |
| ギンナン・サジ面 | 装飾的な縁加工 | 額縁・家具の飾り面 |
ベアリング付きとなしの違い
面取りビットや目地払いビットのベアリングは、木材の側面や型板に沿って転がり、削る位置を案内します。ベアリングなしのストレートビットで直線の溝を掘るときは、平行ガイド・定規・テンプレートなどで工具の進行を確実に案内します。
焦げ・欠けを防ぐ加工の基本
- 一度に深く削りすぎない:ビット径、材の硬さ、加工形状に合わせ、浅い切込みを複数回に分けます。
- 切れ味の落ちたビットを使わない:焦げ、毛羽立ち、強い振動が出たら停止して点検します。
- 止めずに一定の速度で送る:同じ場所で摩擦させ続けると焦げやすくなります。
- 端材で試す:回転数・切込み・仕上がりは、本材と同じ材の端材で確認します。
送り方向は一律に決めない
送り方向は、ビットの回転方向、外周か内周か、トリマーを上から使うかテーブルに固定するかで変わります。工具が急に引っ張られる「順目(クライムカット)」にならないよう、必ず使用する機種・ビットの取扱説明書の送り方向に従ってください。短い材料は手で支えず、治具やクランプで確実に固定します。
作業前の安全チェック
- ビットの軸はコレットへ指定量を差し込み、確実に締める。
- ビット交換・深さ調整は必ず電源プラグを抜いて行う。
- 保護メガネと防じん対策を着け、回転が完全に止まってから置く。
- 割れ・釘・ビスがない木材を使い、加工材はクランプで固定する。
最初にそろえるなら
まずは、よく触る角を整えられる丸面ビット、直線的に仕上げられる45度面取りビット、溝加工ができるストレートビットがあると、家具づくりの基本加工をカバーしやすくなります。購入時は「軸径」「対応するトリマー」「ベアリングの有無」をセットで確認しましょう。
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